2019年のラグビーワールドカップ、2020年の東京オリンピックに伴い日本は世界から注目を集めています。と同時に活性化が予測されるのが、ウイルス感染や不正アクセスなどの「サイバー攻撃」です。
そこで質問なのですが、パソコンやスマホに「セキュリティソフト」は導入していますか?
「私は大丈夫」と油断していると深刻な被害を受ける可能性があります。そこで、今回は2019年に予測されるセキュリティ脅威、無料セキュリティソフトでも導入すべき理由をご紹介しましょう。
1.2019年の情報セキュリティ8大脅威を発表
セキュリティ脅威はその年によって特徴が変化するものなだけに、今年は大丈夫だったからと来年も同じとは限らないのです。では、2019年に予想される10大脅威とその対策を発表しましょう。
※ここでは「情報処理推進機構」の発表を参考に紹介していきます。
標的型攻撃
2018年から多発しているのが、企業や政府の重要情報をターゲットにした「標的型攻撃」です。
特定の個人(企業や政府の職員)宛に悪意あるサイトURL、ウイルス付きのファイルを添付したメールが送信され、個人が誤ってメールを開くとパソコンがウイルス感染して情報が窃取されます。
- 対策:スパムメールのブロック、ウイルスのスキャンや駆除
ビジネスメール詐欺
ここ数年、国内企業を対象に少しずつ被害が確認されているのが「ビジネスメール詐欺」です。
取引先を装ったビジネスメールが担当者に送付され、言葉巧みに誘導することで金銭や情報を窃取されます。昔は海外だけの手口でしたが、現在では日本でも発生している要注意な手口です。
- 対策:スパムメールのブロック、セキュリティに関する社員教育
ランサムウェア
昔から2019年現在に至るまで、セキュリティ脅威の定番となっているのが「ランサムウェア」です。
標的型攻撃など様々な手口を用いてパソコンやサーバーに侵入し、保存されているファイルやシステムを一時的に凍結すると「解放して欲しかったらいくら用意しろ」のように脅迫されます。
- 対策:スパムメールのブロック、ウイルスのスキャンや駆除
サプライチェーンの弱点
企業間の取引が活発になっている2019年にこそ注意すべきなのが「サプライチェーンの弱点」です。
サプライチェーンとは商流に関わる組織群(取引先)のことで、たとえ自社で無料セキュリティソフトを導入するなど対策を取っても、取引先が未対応で被害に遭えば自社にも影響が及びます。
- 対策:組織群として情報共有を行い、無料セキュリティソフトなどを導入
内部不正
2019年以降、海外からの人材登用の増加により不安視されているのが「内部不正」です。
他企業、他国政府が国内企業や政府に雇用者(スパイ)を派遣し、組織関係者として内部から故意に情報漏えいを行います。国内の人材不足が深刻化する今日だからこそのセキュリティ脅威です。
- 対策:機密情報の分散、及び対策ソフトを導入するなどセキュリティの強化
サービス妨害攻撃
どの企業もサイトを所有する今日だからこそ増加傾向にあるのが「サービス妨害攻撃」です。
ネットワーク上に形成された端末群(ボットネット)から特定のサイトに一斉アクセスを仕掛けられることで、パソコンやサーバーが高負荷状態となり一時的に機能が停止してしまいます。
- 対策:不正アクセス(ファイアウォールなどで)の制限、スパムメールのブロック
個人情報の窃取
キャッシュレスの時代になったことで悪質化しているのが「個人情報の窃取」です。
2019年現在、個人情報を扱うサービスは比較的簡単に開設できるようになりました。それに伴いセキュリティが脆弱なサービスがターゲットとされ、個人情報の窃取される事態が多発しています。
- 対策:専任の管理者の配置、無料セキュリティソフトなど対策ツールの導入
脆弱性対策情報の悪用
セキュリティ対策が急速に進められることで発生しているのが「脆弱性対策情報の悪用」です。
例えば、人気のアプリケーションに脆弱性が発見され、ユーザーに注意喚起がされたとします。ユーザーの中に悪意ある第三者が含まれていると、その脆弱性を悪用して攻撃を仕掛けられるのです。
- 対策:脆弱性の解消、脆弱性を補える無料セキュリティソフトなどの導入
2.無料セキュリティソフトでも十分に対応できる
2019年に予測されるセキュリティ脅威とその対策についてご紹介してきました。たった8つでしたがどれも特徴の異なる脅威であり、それぞれの脅威に対して有効となる対策も異なります。
正直、大企業や政府でさえサイバー攻撃の被害に遭っているのですから、中小企業で完璧に対策するのは困難です。だからこそ、できだけ負担がかかない方法で効果的に対策する必要があります。
そこでおすすめするのが「無料セキュリティソフト」です。
無料でありながら有料に引けを取らない性能のソフトもあり、例えば定番の無料セキュリティソフト「AVAST」のウイルス検出精度は99.5%(提供会社による計測)と脅威的な数値です。
さらに、「タダ」で導入できるので金銭的な負担もかかりません。専門的な知識がなくとも導入するだけで一定の効果が期待できることもあり、セキュリティ対策の第一歩としておすすめです。
3.まとめ
今回、2019年に予測されるセキュリティ脅威とその対策についてまとめてきました。
中小企業でも当たり前に自社サイトがあり、それこそ個人でもネット上でサービスを展開できる今日、誰がいつサイバー攻撃を始めとしたセキュリティ脅威に晒されても不思議ではありません。
無料セキュリティソフトの導入はあくまで第一歩ですが、ウイルスや不正アクセスなど様々な脅威への対策になります。被害に遭ってからでは遅いので、まずはできるところから対策してみてください。