セキュリティソフトとはウイルス感染や不正アクセスなどからシステムを守るためのものです。
総務省の発表(2018年度版)によると、スマホの世帯普及率は2017年時点で75.1%、パソコンが72.5%という結果でした。つまり、パソコンよりもスマホの方が普及している訳です。
それに伴い、近年はスマホをターゲットにしたウイルス感染や不正アクセスが急増しています。誰が被害者になってもおかしくないからこそ、セキュリティソフトの導入は必須なのです。
そこで、今回はスマホ用の無料セキュリティソフトをAndroidとiOSに分けてご紹介します。
総務省 基本データと政策動向はこちら
1.スマホ用の無料セキュリティソフトを選ぶポイント
スマホ用の無料セキュリティソフトと一括りにしても様々なものがあります。何となくで選ぶと十分に対策できないこともあるので、まずはソフトを選ぶポイントをご説明しましょう。
無課金で使用できるか?
今回は「無料」のセキュリティソフトとのことなので、「無課金」かどうかが重要です。
と言うのも、セキュリティソフト(アプリ)には大きく分けて3つの種類があります。
- 完全無課金(無料)
- 一部課金(一部機能は無料)
- 完全課金(全機能が有料)
完全無課金のセキュリティソフトはすべての機能を無料で使えるのですが、一部課金ではセキュリティ対策を強化してくれるような、重要な機能が有料のことが多いので要注意です。
無料セキュリティソフトを選ぶときは、どこまで無料なのかは把握しておくのがいいでしょう。
軽量化がされているか?
スマホの処理能力は年々改善され、今では低スペックのパソコンに匹敵するほどです。
しかし、一般的なパソコンと比べるとまだまだ処理能力は低く、記憶領域にも余裕がありません。あまり容量が大きかったり、複雑な処理を要求されるソフトだと動作が重くなりやすいです。
その為、スマホ用の無料セキュリティソフトは「軽量化」されたものをおすすめします。
実際にソフト(アプリ)を起動したとき、いつもよりスマホの動作が遅くなるものは軽量化されていない可能性があるので、2〜3個試してみて影響の少ないものを選ぶのがいいです。
検知機能は安心なものか?
無料とはいえ、セキュリティソフトなのですから「検知機能」は必須です。
ただ、無料セキュリティソフトは無料なだけにどうしても精度にばらつきがあります。有料並みに高精度なソフトもあれば、お守り程度の精度しかないものもあるのです。
そこで、検知機能の精度を知るためにもネット上の口コミを検索してみましょう。
ネット上には実際に無料ウイルスソフトを使用した方の口コミが多数投稿されているので、高い評価を得ているようなソフトを中心に試してみるのが安心です。
2.スマホ用の無料セキュリティソフト3選【Android系】
スマホには大きく分けて「Android系」と「iOS系」の2種類あります。その為、無料ソフトウェアにもAndroid系とiOS系の2種類あるので、まずはAndroid系のソフトを見ていきましょう。
AVAST Mobile Security
パソコン用としても知られ、世界1億以上ダウンロードされている無料セキュリティソフトです。
- アプリの自動スキャン
- 有害サイトのブロック
- アプリの使用制限
- 着信/SMSの拒否機能
ウイルスの検知や不正アクセスのブロックはもちろん、他のアプリにまで干渉してパスワードや指紋を設定できます。無料とは思えないほど多機能でスマホ用としては口コミでも高評価です。
AVAST Mobile SecurityのGooglePlayはこちら
スマートフォンセキュリティ アンチウイルス
ウイルス対策にのみ特化したスマホ用の無料セキュリティソフトです。
- アプリの自動スキャン
- ウイルスの検知
ウイルス検出率の高さで世界トップクラスの「Bitdefender社」のシステムを使用し、かつウイルススキャンをワンクリックで簡単に開始できるシンプルで強力なソフトになります。
また、動作はすべてクラウド上(ネット上)なので動作が軽いのもポイントです。
スマートフォンセキュリティ アンチウイルスのGooglePlayはこちら
Avira Antivirus Security
Windows用のソフトとして世界3位のシェアを誇る、「Avira」の無料セキュリティソフトです。
- ウイルスの検知
- ウイルスの除去
- スマホの位置追跡
- カメラ/マイクの盗撮/盗聴のブロック
ウイルス感染を検知するだけでなく、発見したウイルスの除去まで対応しています。物理的にスマホを盗まれたときも、スマホの位置の追跡/検索できるので万が一のときも安心です。
Avira Antivirus SecurityののGooglePlayはこちら
3.スマホ用の無料セキュリティソフト3選【iOS系(iPhone)】
Android系に対して、iOS系のスマホ(iPhone)には残念ながらウイルス感染に対応した無料セキュリティアプリは存在していません。そこで、ここでは他の機能に絞ってご紹介します。
Avira Mobile Security
Android系でも登場した、「Avira」のiOS系でも信頼性の高い無料セキュリティソフトです。
- 有害サイトのブロック
- 個人情報等の保護
- スマホの位置追跡
- メモリの確認
ウイルス感染に対してはあまり効果はありませんが、フィッシングサイト(詐欺行為のためのサイト)を始めとした有害サイトを検出し、リスクがある場合にはその都度通知してくれます。
また、位置追跡などスマホの盗難に対応した機能が充実しているのもポイントです。
Avira Mobile SecurityのAppleStoreはこちら
Mcafee Mobile Security
セキュリティソフトとしてパソコンでも人気の高い「Mcafee」の無料セキュリティソフトです。
- スマホの位置追跡
- 連絡先のバックアップ
- メディアの保護
GPSにより位置を追跡し、電源さえ入っていればスマホを見つけられます。また、Mcafee Cloudに連絡先のバックアップが保管されてるので、大切な連絡先を失うことはありません。
Mcafee Mobile SecurityのAppleStoreはこちら
Kaspersky Safe Browser
セキュリティソフト会社として有名な「カスペルスキー」の無料セキュリティソフトです。
- 有害サイトのブロック
- 子どものアクセス制限
有害サイトのフィルタリングを重視したソフトで、詐欺サイトの検出精度の高いことで知られています。また、親のスマホと連携して、子どものスマホにアクセス制限をかけることも可能です。
Kaspersky Safe BrowserのAppleStoreはこちら
4.まとめ
ウイルス対策まで含めると、スマホ用の無料セキュリティソフトはAndroid系のみです。
これはiOS系のスマホ(iPhone)を販売する「Apple」は設計段階からウイルス対策まで万全に対策しており、そもそもセキュリティソフトを必要としていないためとされます。
しかし、ウイルス感染を含め様々なリスクがある現代、スマホにセキュリティソフトは必須です。
Android系のスマホに関しては今回紹介した無料セキュリティソフトから、iOS系は多少費用はかかってもウイルス対策まで対応した「有料」のセキュリティソフトを検討してみてください。