サイバー攻撃が増加する今日、パソコンやスマホに「セキュリティソフト」は必須となりました。
しかし、セキュリティソフトと一口に言っても世界には様々なメーカーがあり、製品が提供されています。どのセキュリティソフトを使用すれば安心できるのか迷ってしまいますよね?
そこで、今回はセキュリティソフトの世界シェア率を調査しました。有料と無料セキュリティソフト、メーカー別に世界シェア率をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.セキュリティソフトの世界シェア率【有料・無料】
セキュリティソフトの世界シェア率を以下にまとめてみました。製品名の横に【有料】【無料】と記載していますので、有料と無料セキュリティソフトの位置関係にもぜひ注目してみてください。
- 1位:Microsoft Security Essentials 17.8%【無料】
- 2位:avast! Free Antivirus 17.6%【無料】
- 3位:Avira Free Antivirus 5.9%【無料】
- 4位:AVG Anti-Virus Free Edition 5.0%【無料】
- 5位:McAfee VirusScan 3.6%【有料】
- 5位:Symantec Endpoint Protection 3.6%【有料】
- 7位:Norton 360 2.4%【有料】
- 8位:Kaspersky Internet Security 2.2%【有料】
上記の世界シェア率から分かる通り、採用されているセキュリティソフトのおよそ4割強が「無料セキュリティソフト」ということになります。セキュリティを任せる重要なソフトにも関わらずです。
※上記はセキュリティサービス「OPSWAT」が2015年に発表したデータをもとにしています。
2.セキュリティソフトの世界シェア率【メーカー別】
セキュリティソフトの有料・無料別の世界シェア率は上位4までを無料セキュリティソフトが占めていました。では、次にセキュリティソフトの世界シェアをメーカー別に注目して調べてみましょう。
- 1位:avast! 21.4%
- 2位:Microsoft 19.4%
- 3位:AVG 8.6%
- 4位:Avira 7.4%
- 5位:Symantec 7.1%
- 6位:McAfee 6.2%
- 7位:ESET 4.2%
- 8位:Kaspersky Lab 3.5%
上記でも同様に、上位4までは無料の製品を展開しているメーカーが占めています。マカフィー(McAfee)やカスペルスキー(Kaspersky)など日本でお馴染みのメーカーは意外と低いようです。
※上記はセキュリティサービス「OPSWAT」が2015年に発表したデータをもとにしています。
ちなみに、日本でのシェア率だけに絞ると結果は以下のようになります。
- 1位:Microsoft(ウイルスバスター) 35.9%
- 2位:Symantec(ノートン) 21.0%
- 3位:SOURCENEXT(ZEROセキュリティ) 20.1%
1位のMicrosoftは無料セキュリティソフトも提供していますが、日本では主に有料のウイルスバスターが流通しています。つまり、日本では有料セキュリティソフトが人気ということです。
3.無料セキュリティソフトでも十分な性能を期待できる
世界のシェア率では無料セキュリティソフトが圧倒的に多いことが分かったかと思います。
「大切なセキュリティ対策を無料に任せるの?」と驚いた方も多いのでは?確かに、「無料=質が悪い」というイメージがありますが、セキュリティソフトに関しては当てはまらないようです。
事実、世界シェア率1位のメーカー「avast!」の製品は無料セキュリティソフトでありながらウイルス検出精度は99.5%を誇っています。他の無料の製品に関しても上位のものはどれも高い精度です。
では、有料と無料とで何が異なるのかと言うと、主に「機能」と「サポート」の2つが挙げられます。
性能的に十分な無料セキュリティソフトですが有料に比べると機能は制限されているものがほとんどです。また、電話やメールなどでのサポート対応に関して無料にはまずありません。
それでも十分な性能を「タダ」で利用できるだけに、無料セキュリティソフトは人気が高いのです。
4.まとめ
今回、セキュリティソフトのシェア率について調査してみました。
その結果、有料と無料セキュリティソフトでは無料の製品、メーカーが上位4を占めています。つまり、世界的にもセキュリティ対策として無料セキュリティソフトでも十分という評価なのです。
ただし、あくまで「タダ」なので有料に比べると機能が制限されたり、サポートがなかったりと不便もあります。有料と無料のどちらを導入するにせよ、特徴を理解した上で選ぶのがいいでしょう。
ぜひ、今回紹介したシェア率を参考にしつつ、どの製品を導入するのか検討してみてください。